認知行動療法(CBT)

2014年9月10日 (水)

秋の虫の音

最近は雨が多いですね。

外からは秋の虫の声が聞こえてきます。

こうして耳を傾けてくると、他にも音が聞こえてきます…♪

耳に意識を向ける、ということは「聴覚」に注意を向けています。


他にも、視覚、触覚、にも同じように意識を向けることができます。

これを認知行動療法、メタ認知療法では注意訓練(注意トレーニング)

といい、社交不安障害(人と会うと緊張してしまう)、パニック障害、

などにも用いたりします。


いずれも1つの視点に留まっているため、他の視点からも見れるような

柔軟性を養うために、自分以外の外部に注意を向けますeyeear


社交不安障害は過剰に自分自身に注意が向いている状態で、相手と

話している時は、自分自身の反応(赤面、汗、手の震え、緊張、など)

にばかり注意が向いています。


パニック障害はパニック発作(動悸、早い呼吸、手足のしびれ、ふるえ、発汗

めまい、ぼーっとした感じ)など、これも自分自身の身体感覚に注意が

向きがちです。


いづれの場合も外に注意を向け、今客観的に何が起きているのかを

冷静に見ることが、症状を改善していく鍵になります。


ただやり過ぎは回避行動に繋がり、症状に対する不安が抜け切らない

のですが、これもバランスの問題ですね

(以前のパニック障害の添付ファイルをご参照下さい)

家を出た時、空を見上げてみるsun

道を歩いている時に、草木に目を向けてみるclub

歩いている時に風を感じてみる。

自然の中で耳を済ませてみる。


日常生活の中のあらゆることが練習に繋がっていきます。

そのように外を見てみると、世界が違って見えるかもしれませんねshine


(須合)

2014年8月20日 (水)

強迫性障害の心理療法

「強迫性障害」とはある強迫観念を打ち消すために、強迫行為を行うものである。

…これだとよくわからないですよね(^_^;)

例えばよくあるのが、

手が汚れたような気がして何度も何度もあらってしまう。

鍵をかかっているのか気になり、何度も何度も鍵が閉まっているのを確認してしまう。


このように「不安」を打ち消すために、何度も同じ行為(強迫行為)を行い、

一時的に不安を下げています


この「一時的に」というのが曲者で、それが強迫性障害がなかなか治らない原因

なのです。

なぜそれが「一時的に」といえるのだろうか。もし、それで完全に不安を払拭するのであれば、

そもそも強迫行為は続かないでしょう。


治療ではあえて逆のアプローチをします。あえて不安のままでいます

これはすべての不安障害にいえますが、「不安」というのは時間と共に下がる、

ということを体感してもらい、納得してもらいます。

パニック障害、社交不安障害も根本的な原理は同じです。

手を洗わないと汚れた気がする人には、あえて手をあらう時間を短くする、ちょっとぐらいでは

手を洗わないで過ごしてもらいます。

最初は手を洗う場合よりも不安が高まりましが、時間とともに不安はさがります。

それを繰り返すと手を洗う時間がどんどん短くなり、汚れが気にならなくなってきます。

強迫性障害では認知行動療法が、かなり効果的です。

薬物療法単独だと、なかなか改善しきれない場合が多いです。

ですので薬物療法だけで改善しなかった人は、認知行動療法を併用するといいでしょう。

5年、10年改善しなかった強迫性障害が、次第に軽くなっていくこともよくあります。


もし原理を知りたければ「図解やさしくわかる強迫性障害」という本がお勧めです。

これを読んだ後に実際にアプローチを進み具合を行うと、スムーズに進みます。


簡単な原理、ブックリストを載せておきますのでご参照下さい。

「OCD1.pdf」をダウンロード

「ocd.pdf」をダウンロード

2014年8月 8日 (金)

パニック障害は誤解されている

パニック障害とはどのようなものでしょうか。

たまたま、何かのきっかけで電車に乗っている時に「過呼吸」が起こった

とします。

それ以来、電車に乗ると「また発作が起こるのではないか」という考えが

浮かび、電車に乗ると緊張して動悸がするようになってしまいました。


これはよくあるパニック障害の例ですね。

パニック障害ほどみなさんに誤解されているのはないかもしれません。

実は、心療内科などで見かける精神疾患で一番短期間に改善しやすいのは

パニック障害です。


薬はパニック発作を抑えるのには、かなり速攻性があります。

また、薬を使わなくてもパックニック発作を抑えるアプローチが心理療法には

数多く存在します。


いろんな専門書には数々のパニック障害の具体例がありますが、何年も続いた

ものが一日で治ってしまうことも珍しくありません。

有名な例は、日本で作られた心理療法「森田療法」の創始者、森田正馬

の例かもしれません。


パニック障害は認知行動療法のアプローチも有効です。今まで担当させて頂いた

方は、だいたい2回ぐらいのカウンセリングでかなり発作が抑えられていると感じます。

カウンセリングではメカニズムの説明や、対処法の練習などをします。


今回はPDFでデータを添付したいと思います。ただ、いろいろな本や研修会の資料から

作成して出典があいまいなものも多いため、個人での利用に限らせて頂きたいと

思います。

よろしくお願いします。

「panic.pdf」をダウンロード

「panic_rei.pdf」をダウンロード

2014年7月23日 (水)

人と関わることの大切さ

最近暑いですね。今日なども少し歩いただけで汗がでますね(;;;´Д`)ゝ

できるだけ用がなければ、外に出るのは避けたいですね。

さて、今日は「人と関わることの大切さ」がテーマです。

うつ病などで、具合が悪い時は外出や、人と関わる機会が減ることになります。

そうすると、どうなるのでしょうか。

以前は人と関わったり、みんなで遊んだり、外出している人であれば、

仲の良い仲間と交わしていた、楽しい会話や相手からの賞賛(「へーすごい!」

「〇〇さんは笑顔がいいよね」)など、自然に得られていた、自分を認められる・

受け入れる体験が少なくなります。

ただ、職場の人間関係で傷ついた人であれば、もう人は信用出来ない、

人と関わりたくない、と思う人もいるでしょう。これは自分の存在を認められない・

否定されたことにより、人との人との関わりを避けるようになることもあります。

人との関わりをそこで避けると、人に対するネガティブなイメージが

印象に残りがちです。

そのような場合でも、人に対する恐怖心、ネガティブなイメージを改善するのは

人との関わりになります。自分のことを受け入れてくれる人と関わることで、

少しずつ、人に対するポジティブなイメージを再び思い出していきます。

人は誰でも心のそこでは「自分の存在を受け入れて欲しい」と思っています。

人との関わりで「喜び」を感じることもあれば、人との関わりで「傷つくこと」もあります。

うつ病の回復過程では人との関わりを増やしていくことが必要です。

できれば、仲の良い人や自分が安心できる人との関わりがいいでしょう。

または同じことに興味ある人の集まりでもいいですし、職場で比較的連絡が

取りやすい人でもいいでしょう。

一歩を踏み出すことで、灰色だった世界が再び輝きを取り戻すこともあるのです。

もし興味があればショートケアにご参加頂いてもいいかもしれません。

そのような体験のきっかけになれば幸いです。

2014年7月14日 (月)

うつ病の回復過程(2回)

前回はうつ病を回復するために、活動量を増やす、ということをお伝えしました。

また、その時に気を付けるポイントをお伝えします。

うつ病の回復期というのは以前の健康な状態と比べて、体力的にもまだ落ちて

います。

また、うつ病は右肩上がりでよくなるのではなく、みなさんが感じている通り

気分の波は必ずあります。つまり、調子のいい日もあれば、調子の悪い日も

あるということです。

たとえば最初は週のうち、調子がいい日が2日しかなかったのが、だんだんと

回復するにつれ調子のいい日が3日、4日と増えていきます。

ポイントというのは調子がいい日に無理しすぎない、ということです。

調子がいいから1日外出して遊ぶのではなく、7割程度でセーブするといいです。

もし、調子がいいから1日中活動してしまうと、翌日1日寝込むことにも

なってしまいます。

また、逆に調子が悪くて、1日中布団からでれない、というのも回復を

遅らせる原因になります。

調子が悪い日も 食器を洗う、洗濯機をとりあえず回す、などささいなことで

いいので、とりあえずできるところまでやってみる、という姿勢でいると

回復が早まります。

そのような心がけをすることで気分の波に左右された生活から

気分の波に左右されすぎない、回復していく生活になっていきます。

それを確認する上でも、皆さんには記録をつけてもらっています。

また、それに関してはお伝えしたいと思います。

2014年7月 7日 (月)

うつ病の回復過程(1回)

最近は「うつ病」という言葉をメディアで目や耳することが多くなってきています。

それだけ「うつ病」が社会に認知されるようになってきたのでしょう。

そして、うつ病の患者さんの数は年々増え続けています。

実際にうつ病になる方が増えたこともあるでしょうし、うつ病の実態が知られ、

以前だったら病院を受診しない方も来られるようになったことも一因でしょう。

今回はうつ病がどのようなプロセスで回復していくのかを、説明しようと思います。

たとえば職場のストレスでうつ病になった方に多い原因は、仕事で残業が多い、

仕事量が多すぎる、人間関係のストレスなどです。

そのストレスに耐えきれず休職に至った場合には、精神的にも、体力的にも

弱っていることが多いです。

そんな時はまずは、体力も落ちてますし、自律神経のバランスが崩れているので、

まずは休息します。

たいていの場合は数週間するとやや体力も回復し、ストレスの原因から離れている

ため、精神的にも楽になります。

その後、うつ病がどのように回復していくかは「日常生活の過ごし方」が大きなカギに

なります。言ってみれば社会に復帰するためのリハビリをする必要が出てきます。

足を骨折してしまった人が少しずつ、歩く練習をしたりするのと同じです。

日常の中でできる些細なことを少しずつやっていきます。

たとえば、散歩、庭いじり、近所への買い物、食器洗い、などできる範囲で

活動を少しずつ行っていきます。

活動することで、ちょっとした「達成感」を得たり「楽しみ」を感じたりします。

うつ病の認知行動療法などではそれを計画的にちりばめていきます。

一般的には、やる気がないから行動しない、とみなさんは思われるかもしれませんが、

行動してみたら後からやる気がでてきた、というパターンを作り出すのです。

みなさんも経験はないでしょうか。最初は人に誘われていやいや参加していたけど、

やってみたらハマってしまった、など。

これとおんなじで気分が乗らないけど、試しに散歩してみたら気分が晴れた、

などということもあるかもしれません。

そのようなパターンをたくさん、しかも計画的に作っていきます。

技法名でいうと「行動活性化」といいます。

みなさんが思っている以上にパワフルで、計画的に行うともっとも効果を

感じやすいでしょう。

参考資料をアップロードしますので、興味のある方は見てくださいね。

「utu001.pdf」をダウンロード

その他のカテゴリー

無料ブログはココログ